7月20日 (土)
土砂降りの雨の音、と思ったのは滝の音だった。9時半にホテルを出る。公園内を往復するバスで、フォス ド
イグアスのセントロに行った。そこからイタイブダムを見にタクシーで行ったが、ガイドツアーの時間が合わない。
そのままアルゼンチン側の滝を見ることにした。イグアスの滝はブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、3国の国境
地帯にある。イグアス川を渡った所に検問所があり、通過まで10分ぐらい待った。管理センターは更に20分の所。
パラついていた雨が止んで、陽も少し射してきた。第一セクタートレインが森の中へ続いている。遊歩道もあったので、
こちらを歩くこと10分。第二セクタートレインに乗る。約10分。川中に橋が架かって、点在する島を縫って歩く。
15分ぐらいか。ブラジル側では最奥は水煙でよく見えなかったが、ここアルゼンチン側は一気に行って、「悪魔の喉笛」
と対面する。落下地点とほぼ同じ高さに展望台がある。ブラジル側ではこれを見上げ、アルゼンチン側ではこれを上から
見下ろす格好だ。
何という自然の造形、川中に巨大な落差があって、落差は広い川を横断するのではなく、流れ方向数キロに及んでいる。
この数キロに渡る落差をブラジル側では、延々と鑑賞できる。アルゼンチン側には岸辺まで降りていって、下から
この最奥を見上げるコースもあるとのこと。そこには行かず、大音響の「悪魔の喉笛」の前に、言葉もなく立ちつく
した。遥か対岸にレストハウスが見える。昨日はあそこに居たんだよねー。
気を取り直して橋を引き返し、トレイン乗り場に着いたところに、本降りの雨。雷も鳴り出した。ラッキー。でも
丁度着いたトレインの人の中には、赤ちゃんを抱いた人もいたし、車椅子の人もいた。ここまで来たら、世界一の滝を
見なければなるまい。
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